高速で、価格は安く、サポート品質が高いという3拍子揃ったサーバーであると称賛されているのですが、実際のところはどうなのでしょうか。FastCometの特徴やメリット・デメリットなどを独自に調べたので批評してみます。
FastCometの紹介
FastComet(ファストコメット)はアメリカのカリフォルニア州とヨーロッパのブルガリアに拠点を置くホスティング会社です。
FastCometを直訳すると「速い彗星」という意味となり、名前が示すように表示スピードが評判のホスティングサービスです。端的に言ってFastCometのSSD共有クラウドサーバーは非常に質が高いです。
わたしがFastCometの印象を一言で表すと「信用できる」になります。
たとえば、高速化にあたっての彼らのアプローチは実に教科書的です。
すべてをSSDドライブにして、高速WEBサーバーソフトウェアであるLiteSpeedを採用して、APC&OPcacheさらにはVarnish Cacheなどキャッシュを最大限に生かせるようにして、当たり前のようにphp7にも対応して、東京を含む世界8か所にデータセンターを配置して、クリック操作でクラウドフレアを導入できるようにもしています。
そこにはタネも仕掛けもありません。

低価格を実現するためのアプローチも実に真っ当です。
カルフォルニアと共にブルガリアに拠点を置くことで人件費を削減しているわけです。ブルガリアの国民平均月収は2015年時点のデータではEU加盟国で最低の194ユーロ(約2.6万円)です。アメリカの10分の1以下ですが、ブルガリアのIT技術は高いと評判です。
「フラットな更新価格」にも感銘を受けました。
『長期契約で大幅値下げをするけど更新時(再契約)になると標準価格で決済される』という手口。もやはホスティングサービスの常套手段になっていますね。しかしFastCometは更新価格も申し込み時の価格と同様です。

データ容量には制限があるんですが、最安値プランでも15GBあって現実問題これ以上必要な人は少ないですし、格安価格でありながらデータ容量無制限なホスティング業者よりも、逆に安心感がでてくるから不思議です。
また、FastCometはオープンソースを愛していて、実に150以上のオープンソースアプリケーションの無料インストールやサポートを提供しています。
そして掲載禁止コンテンツの中に「人種や宗教に不寛容なもの」を加えていることもFastCometの哲学を表していると感じました。

おっと少し熱く語ってしまいました。以下もう少し詳しくFastCometを批評(レビュー)していきます。
FastCometの共有サーバーについて
FastCometは、共有サーバー、クラウドVPS、専用サーバー、Wordpress特化サーバー、Joomla特化サーバー、OpenCart特化サーバーなど様々なサーバータイプを提供しているんですが、ここでは最も利用者の多いShared Hosting(共有サーバー)のプランを紹介します。
最安値のStartSmartプラン
設置サイト:1
データ容量:15GB
月間ユニークアクセス:2.5万
CPUコア:2
月額料金:5.95ドル(2.95ドル)
一番人気のScaleRightプラン
設置サイト:無制限
データ容量:25GB
月間ユニークアクセス:5万
CPUコア:4
月額料金:8.95ドル(5.95ドル)
最上位のSpeedUpプラン
設置サイト:無制限
データ容量:35GB
月間ユニークアクセス目安:10万
CPUコア:6
月額料金:12.95ドル(9.95ドル)
※月額料金カッコ内は36カ月契約をした場合。
各プランの詳細はFastCometの公式サイトをご確認ください。
FastCometのメリット
FastComet(ファストコメット)のメリットとなりそうな特徴を列挙します。
- すべてSSDサーバー
- 高速化RocketBooster
- 無料SSL
- 24時間365日サポート
- 1ドメイン無料贈呈
- CMSワンクリック導入
- 世界8か所にサーバー設置
- 東京にもサーバーがある
- CloudFlare簡単導入
- マルウェアの削除機能
- スパム排除機能
- 毎日の無料バックアップ
- バックアップ復元無料
- フラット更新価格
- 業界平均以下の価格
- 45日間の返金保証
ここに掲載できなかった特徴も沢山あります。くわしくはFastCometの公式サイトをチェックしてください。
FastCometのデメリット
SSDでありながら容量無制限のホスティングサービスも珍しくなくなってきましたが、FastCometはしっかりとデータ容量に上限を設けています。
とはいえ、最安プランでさえも15ギガあるので、現実的にデータ容量がボトルネックになるような人は非常に少ないと思います。
FastCometはかなりバランスの取れたサーバーなので、決定的なデメリットはありません。
注意:東京サーバーにSpeedUpはない
FastCometは世界8か所にサーバーを設置しており、顧客は申し込み時に好きなサーバーを選択することができます。日本人なら東京のサーバーを選みたいところですが、ちょっと待ってください。残念なお知らせがあります。
2018年1月現在、東京のサーバーは共有サーバーの最上位プランである「SpeedUp」に対応いしていません。
StartSmartとScaleRightなら東京のサーバーが利用できるものの、今のところSpeedUpには対応していません。これは痛いです。
FastCometは契約中にプランの変更は自由にできます。アップグレードもダウングレードもいつでも可能です。だから、StartSmartから始めてウェブサイトを運営する中でアクセスが増えたらScaleRight、SpeedUpとアップグレードするのが合理的だと思うんですが、今のところSpeedUpは東京のサーバーがありません。
つまり東京サーバーは、天井が低いんです。でもまぁ、ScaleRightの目安と公開されているのが月2.5万ユニークアクセス(訪問者数)です。ページビューなら月10万くらいまでなら大丈夫なはずです。現実問題としてSpeedUpプランにアップグレードできなくて困っちゃう人は少ないと思いますけどね。
それに、FastCometでは無料のCDNサービスの「クラウドフレア」を簡単導入できるので、もはやどこのサーバーを選んでも大差はないです。
チャットサポートで日本語を使われて焦った
これは余談ですが、FastCometのチャットサポートを受けてたらスタッフさんが日本語を使えてビックリしました。

ただしFastCometとして公式に日本語でサポートをしているわけではないです。たまたま担当してくれたスタッフさんが個人的に日本語を勉強していただけです。これにはビックリしたし、嬉しかったですけどね。
そして、これまたどーでもいい情報ですが、チャットサポートの返事が爆速で度肝抜かれました。質問したら2秒とかで返ってくるから、はじめはAIとか使って自動返信してるのかと思ったくらいです。単純に担当してくれたスタッフさんのタイピング速度が鬼速いようです。
FastCometを利用しているサイト
FastCometを利用しているウェブサイトを独自リサーチをして発見したので紹介しますね。
Rocky Patel

アメリカのフロリダ州にある葉巻ブランド「Rocky Patel」のホームページです。FastCometのアメリカのサーバーに設置されています。
Sellinam

タミル語の翻訳アプリ「Sellinam」の公式ブログです。FastCometのシンガポールのサーバーに設置されています。

FastCometのクチコミ集めました
彼らのロケットブースターは偉大です。FastCometのサポートチームはわたしが問題に遭遇した時にはよろこんで助けてくれました。わたしが嬉しいのは彼らがどんどん大きな会社になっていることです。サービス内容は2年前よりも向上しました。わたしは自分が支払ったお金が正しく投資されていると考えています。
わたしはすべてのウェブマスターにFastCometをオススメしたい。あなたは本当にFastCometを試す必要がある。テストすればわたしが正直者であると理解できます。そしてわたしに感謝するはずです(笑)。
まとめ:FastCometはオススメか?
わたしは安いサーバーが好きです。しかし低価格だからといって質の低いサービスは絶対に嫌なんです(わがままですよね。でも皆さんそうだと思います)。
FastCometは手ごろな価格でありながら品質は約束できます。スピード、セキュリティ、サポートは海外サーバーの中でトップクラスです。
返金保証は業界平均より長い45日間あります。あなたにもFastCometを体験していただきたいです。後悔することはないと確信しています。
FastCometについて質問があるならコメント欄からどうぞ。もちろん公式サポートには劣りますが、わたしも利用者です。知っていることは答えます。
それでは今回も読んでくれてありがとうございました。良い一日を。