このページではHostingerの特徴やメリット・デメリット、注意点。そして実際にHostingerを利用しているウェブサイトなどを紹介します。
Hostingerの紹介
Hostinger(ホスティンガー)は2004年にリトアニアで設立されたホスティング(サーバー)会社です。
Hostingerの発表によると従業員は約250名、顧客は178カ国以上、2,965万人以上に達していて、平均して2万人の新規ユーザーが毎日サインアップしているということです。

多くの顧客を獲得するマーケティングツールとなっているのが無料のウェブホストサービスです。
実のところつい最近まで(2017年10月まで)はHostingerは無料プランを提供していました。しかし現在は独自での無料プランを廃止して、姉妹会社である000webhostの有料アップグレード先に指定されるようになりました。
000webhostで無料体験をして満足した人は、安心してHostingerを利用するという流れになったわけです。運用面ではほとんど違いはありませんが、ちょっと分かりずらくなりましてね。
Hostingerは「安さ」を前面にアピールしているホスティングサービスです。無料からスタートするような属性の人々には強烈に刺さるメッセージでしょうね。さすがです。
さて、Hostingerの価格と品質について簡単に述べたいと思います。
Hostingerは彼らが自称するように、とても安い料金でサーバーを提供しています。SSDディスク、データ容量無制限、設置サイト無制限、SSLも無料で月額435円といったら日本のサーバー会社さんは鼻血をだしてしまうかもしれません。
ただし品質面では少し難があります。。。

Hostingerについて、以下でさらに詳しく解説していきます。
Hostingerの共有サーバープラン
HostingerはVPSなども取り扱っていますが、ここでは最も利用者の多いであろう共有サーバーに絞ってプランを紹介します。
最安値のSINGLEプラン
設置サイト:1つ
データ容量:10GB
MySQL:1つ
メールアカウント:1つ
ワードプレス最適化:なし
無料ドメイン:なし
無料のSSL:なし
毎日のバックアップ:なし
月額料金:479円(329円)
一番人気のPREMIUMプラン
設置サイト:無制限
データ容量:無制限
MySQL:無制限
メールアカウント:無制限
ワードプレス最適化:3倍速
無料ドメイン:あり
無料のSSL:あり
毎日のバックアップ:なし
月額料金:605円(435円)
最上位のBUSINESSプラン
設置サイト:無制限
データ容量:無制限
MySQL:無制限
メールアカウント:無制限
ワードプレス最適化:5倍速
無料ドメイン:あり
無料のSSL:あり
毎日のバックアップ:あり
月額料金:1,105円(795円)
※月額料金のカッコ内は36カ月契約をした場合の料金。
もっと詳しくHostingerのプランについて知りたい場合は、Hostingerの公式サイトをご確認ください。
Hostingerのメリット
Hostingerのメリットとして挙げられるところをピックアップしてみます。
- 業界平均より安い
- SSDディスク
- 決済手段が豊富
- 世界4カ国にサーバー設置
- 24時間365日サポート
- チャットサポートがない
- 30日間返金保証
ここでの箇条書きは最安プランに当てはまる部分に限定しているため、ちょっとメリット項目が少なくなってしまいました。逆に言うと、最安値プランは最低限の機能しか付いていなく安さを最優先する人しかお勧めできません。
決済方法が豊富
決済手段の豊富さは数ある海外サーバーの中でもトップクラスです。海外サーバーでありながらクレジットカー払いやPaypal、そしてビットコインまでは珍しくないですが、コンビニ決済やその他仮想通貨、WeChat Payにも対応しているのは驚きました。

仮想通貨はビットコインだけではなく、わたしも保有しているイーサリアム、リップル、ダッシュ、ライトコインも利用できるのは素晴らしいなと思いました。サーバー批評家としてじゃなく仮想通貨投資家として興奮しました(笑)。
サーバー場所を選択可能
Hostingerのサーバーは、アメリカ、イギリス、オランダ、シンガポールの4カ国にあり、設定時に好きなサーバーの場所を選択できます。
日本国内のレンタルサーバーはあまりサーバーの場所を選択できることはないので嬉しいですよね。特にシンガポールという物理的に近い場所にサーバーがあるのは嬉しいことだと思います。
Hostingerのデメリット
- 最安プランは無制限ではない
- 毎日のバックアップ有料
- スピードに難あり
- セキュリティに難あり
デメリットというか注意点として挙げられるのは、「最安値プランには最低限の機能しか付いていないため、現実的に選択肢になるのはプレミアムプランからになる」ってことです。
プレミアムプランは、データ容量やウェブサイト数やデータベース数が無制限だったり、ドメインが無料で貰えたり、ワードプレスを3倍高速化する機能が使えたり、色々と機能面で追加されています。
アダルトコンテンツは可能
アダルトコンテンツの掲載は可能です。これはメリットでありデメリットですね。
表現に縛りが少ないことは喜ばしいことですが、一方でアダルトサイトはアクセスを大量に集めやすいため、共有サーバーのパフォーマンスを低下させて、他のユーザーがとばっちりを受ける可能性があります。
チャットなし。メール返信おそい
まずHostingerにはチャットサポートがありません。大手ホスティングサービスでチャットサポートを提供していない会社はほぼ存在しないのでビックリしました。
そしてメールで質問を投げたところ、回答が届いたのは27時間後でした。かなり遅いです(これは私個人の経験であり、たまたまかもしれません)。
データ容量無制限だが制限もある
「データ容量が無制限なのにアカウント停止処分を受けた」という情報があったので調査したところ、Hostingerは個人や中小企業が利用することを前提としているために、明らかに使用状況がおかしい場合はアカウントを停止すると公式に伝えていました。
アカウント停止された人は、一気に100を超えるデータをアップロードしていたそうです。そしてHostingerサポートとやり取りすることによってアカウントを解除されたりもするようです。
これは、「共有サーバーの品質を守る素晴らしい対応」とも言えますし、「不透明で息苦しさを感じる規定」とも言えます。
Hostingerを利用しているサイト
Hostingerのサーバーを利用して運営されているウェブサイトを紹介します。
Punos

フィンランドのプライベート医療施設「Punos」のホームページです。
Dynamic Events

ハンガリーにあるスポーツチケット代理店「Dynamic Events」のホームページです。
Hostingerのクチコミ集めました
まとめ:Hostingerはオススメか?
Hostingerは低価格を求める人にとってはアリな選択肢だと思います。
ただし個人的な意見を述べさせていただくと、強くオススメはできません。確かに価格は低価格ですが、他社と比較して驚くような価格ではありません。それなのにサーバー品質やサポートの面はイマイチ。
Hostingerに申し込むのなら、他の海外サーバーをチェックしてからがいいと思います。
今回は以上です。この記事が少しでもあなたの役に立っていたら嬉しいです。